70代男性

昨年5月より相談される。

もともと病院に症状が出てから
一年以上かかっていたが
胃のムカムカが一向に改善しない。

食事は摂れないので体重が75キロから
60キロまで減少。

日常生活でも動くとしんどくて
横になっていること
(寝ていること）も多かった。

病院の検査ではどこも異常なく
困っている状態で
漢方相談にお店に来られました。

それから結果的に今もお店に来てくれていますので
改善している訳ですが・・・・

そもそもの考え方の指導を
毎回毎回（重要なんでしつこい位のつもりで）
行っています。

どう考えるのかと言うと
基本自分の体力の中で処理して
消化できる範囲で食事をする事こそ
一番重要な治療法という事です。

そもそも胃腸の処理力以上に
消化させる物を口にしているから
胃のムカムカが起こっている点を
絶対に外してはいけません。

最初の頃は、消化の負担を考えて
まずはお粥からスタートしてもらいました。

ここは当然で胃腸の処理力の弱い赤ちゃんに
離乳食を与えて行く場合
最初からステーキやパスタなど
絶対に与えませんから。

こういう基本的な
自然の法則とも言える例を挙げて
納得してもらいながら
養生の必要性を説明していきます。

そんなこんなで漢方薬を最後は購入してもらいますが
段々と自分の食べても良い食事量と内容が
理解してもらえる様になり
現在はずいぶん改善して食べられる様になっています。

嬉しい結果になっていますが、
現在もついつい間食（甘いモノ）をすると
ムカムカすることが多くあるそうです。

改善してくると、以前は気を付けていたことも
だんだんと緩むので当り前のことですが
「自然治癒力が自分を治す」
ということを和ひのき薬局は土台にしています。

この場合の自然治癒力は
自分の胃腸の処理力
になります。

つまり、
「処理力＜食べ物の消化の負担」
であればムカムカを起こして
消化に疲れたお知らせを身体が出しているのです。

処理力を戻すには、消化を軽くして休ませることは
基本であり、慢性化している今回の様な場合には
五臓の機能向上と消化力を高める漢方を
飲んでもらっています。

日常生活も散歩ができるように体力も回復しています。

毎日を元気に過ごせることは一番の幸せですね。


和ひのき薬局の提供するものは、
もともと身体に備わっている自然治癒力向上法
であり、結果的には漢方をお求めいただいています。

生活に原因がある場合いくら漢方を飲んでも
完治は難しいです。

生活上の負荷が治癒力を下げている場合は
養生もしっかり実践しましょう！！！

養生の実践は相当面倒ですが、
いかにスムーズに実践してもらうのかも
店主の説明方法で大きく変わるのも事実。

相談者にやる気と勇気と根気を
持っていたただける様
自分力・接客力・専門力を
高めていきたいものです。

漢方健康相談のできるくすり屋さんの存在意義は
とても大きいと考えています。

病院・クリニックとは違うし、通販とも違うし、
ドラックストアとも違うし
同じ薬局でも調剤薬局とも違うし
当店とは全て異業種になるのだから・・・・

自分の仕事に誇りを持ち、真摯に取り組んで行きます。