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アトピー二次感染注意

アトピー二次感染注意

2019.6/19

暑くなって、湿気も高くなり
身体に余分な熱と水があると
皮膚から黄色い汁が漏れてしまう
アトピーの方はこの時期多いです。

ステロイドを塗る事しか治療・対策を知らないので
ドクターを信じて塗る訳ですが
良くなっていかないという経験がある方は多いです。

症状が出てしまったので抑えようとしますが
そもそも皮膚に湧き出ている黄色い汁が
どこから来たのか?を理解しましょう。

余分な熱と水ですが、ほとんどが
自分の飲食からのゴミです。

出てしまった時、一時抑えは大事ですが
この点は、今後しっかり対策を立てて
悪化しやすい時期は
過ごした方が良いですよ。

引っ掻いた傷の痛みを我慢して
過ごしていると体力・免疫力が低下して
カポジ水痘様発疹症になったりも
しますので治療は重要です。


さて、漢方では、アトピーと言っても
皮膚の状態に合わせて
使用する漢方を変えていきます。

先ずは、赤み(余分な熱)を消すために
清熱薬を、汁(余分な水)を減らすために
利湿薬を使用します。

つまり清熱利湿の漢方薬をメインに使用します。

あと、結構な頻度で、ジュクジュクした所には
ブドウ球菌などの二次感染を起こしており
キズが治りにくくなっている事があるので
消毒目的に清熱解毒薬も合わせます。

治りが悪い時は二次感染を起こしている場合が
経験として多いです。

内服だけではなく、外用も重要です。

普通の傷の消毒薬がお役に立つので
見極めが大切ですが、使った方が
早く良くなっていきます。

自分の経験上、そんな状態が続いている時ほど
二次感染は多いです。

アトピーって、繰り返してしまう点が
厄介ですが、良くなって悪化した時に
実は良くするヒントがあります。

そこを意識化して分かる様になり
悪化する前に対応できる様になったら
繰り返さなくなっていきます。

抑えるのではなく、
悪くない状態を維持する
という見方です。

自分を変えることは面倒ですが
視点を変えた方がアトピーの爆発が
起こりにくくなるので
事前対策できる自分作りは大切と思います。

これはアトピー経験者としての助言でもあります。

中医学(漢方)の未病先防という考えです。

漢方がアトピーを治すのでは
決してありません。

アトピーが出ない状態を維持できる自分になりましょう。

自分はどうすると悪くなるのかが分かり始めると
どうしたら悪くならないかが見えてくるのです。

漢方を結果的に販売していますが
アトピーが出ている状態を
根本的に変える方法を
お求めいただいている
と僕は考えております。

漢方薬そのものに価値は少なくて
どう活かすのか、その使い方のコツに
大きな価値があるのだと思います。