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寒い時に後鼻漏が出てしまう

寒い時に後鼻漏が出てしまう

2020.1.11

20代男性 大学生

先月12月に「鼻水がのどに落ちる」
が主訴の相談を受けました。

話を伺うと、ここ3年位
12月から4月頃まで症状が出ており
今シーズンも悪くなったとのこと。

これまで病院に複数受診したことがあり
咳払いが続くようになるので
過去に気管支ぜんそくと診断された様子。

しかし
これまで治らずに繰り返すので
漢方を飲んでみたいと相談に
いらっしゃいました。

鼻水がのどに落ちていて
その鼻汁を口から吐き出すと
白色をしておりサラサラではないとのこと。

普段の飲食のパターンを確認すると
甘いものが大好きで口は乾く

大便は毎日1回普通便があり
小便は1日5・6回


冷えの影響を受けてしまう体質で
肺の強化の必要があり
身体の水分の流れを考えると
脾(胃腸)の力が弱いと判断

脾肺の強化と鼻汁を抜く漢方を
まずはおすすめしました。

毎日の食事は、ご飯とみそ汁中心に
変更してもらいました。


初回相談から2週間後
不快な感じは100⇒80へ減少し
そのまま継続してもらいました。

そして昨日
漢方を開始して
1か月経過して時点で不快な感じは
80⇒10~30へ減少していました。

のどの落ちる感じはほぼ消失

あとはのどの違和感が残っていて
咳払いをたまにする位とのこと。

年末年始の生活でも
養生を守ってくれて
良かったです。


脾は生痰の源
肺は貯痰の器
と言われます。

この方の場合は
脾と肺の弱りが根本原因と思われます。

余分な水分の鼻汁が減ったら
身体の水分処理力向上を中心に漢方を
しばらく続けてもらう様にお伝えしました。

例年までなら病院に受診して
薬をもらうけど楽になっていかないまま
過ごしていた様なんで
とても喜んでくれていました。

確かに症状が出にくいだけではなく
ぜんそく薬を服用しないで済む事は
良い事です。



粘膜の様子は変わっていくので
漢方薬は状態に合わせて
変更していきます。

良くなって症状が出なくなっても
脾・肺の五臓強化を行っておくと
再発しにくくなっていきます。

まだまだ寒い時期なんで油断できませんが
再発防止に症状が出ない状態が続く
身体にまで強化してもらいたいです。