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後鼻漏 「脾」と「肺」と痰

後鼻漏 「脾」と「肺」と痰

後鼻漏の相談者さんは
色々な経緯があって
当店へ来られます。

鼻汁・痰の粘液性が
高くて多量の場合で
生活に支障が出る位だと
そのまま放置できず
複数の耳鼻科の他
呼吸器科、歯科など
多くの病院に受診され
それでも変わらない
という方も偶にいます。

治したくて受診したのに
「気のせいだ」とか
「後鼻漏は皆あるもの」
とか心の元気を低下される
言葉を言われて
かなりメンタル的に
弱ってしまっている方も
います。

あくまでも経験的な意見ですが
そこまで症状が重度の場合
その前の生活を伺うと
飲食の偏りが大きかったり
食事の時間が不規則だったり
睡眠が乱れていたり
後鼻漏をひどくしてしまう
生活習慣をしばらく行っていた
ケースが多い様に感じています。

そういう方ほど
日々の習慣の乱れは大きいので
お伝えする養生自体を
継続する事のハードルが上がり
後鼻漏の出ている身体を
立て直していきたいのですが
効果の出るのも遅れがちで
養生実行のモチベーションも
上がりにくくなってしまいます。

最初はギャップが大きいですが
これまで数年苦しまれ
複数の病院へ受診して
効果が出なかった方ほど
「鼻・のど」という部分ではなく
身体全体のバランスを整えるという
意識でお伝えする「漢方と養生」を
実践継続してもらいたいと
思います。

タイトルに
脾と肺とありますが
中医学で考えると
「脾は生痰の源」
「肺は貯痰の器」
と言われます。

つまり
「脾(消化器・胃腸)が弱ると
身体の中に余分な水(痰)が出る」
また
「肺とつながりのある
鼻・粘膜には余分な水(痰)が溜まる」
という解釈で良いと思います。

つまり
中医学的には
脾(胃腸)の弱りから
処理できない水が痰になり
鼻・のどに湧き出る
という結果になっている
と捉えてみましょう。

こう考えて
「脾」と「肺」を優先的に
先ずは強化する事を
その改善策として
ご提案するケースは多いです。

慢性化して症状がひどくなって
粘液性の高い・多量な鼻水・痰
が次から次へと湧いてくる場合は
その改善に要する時間は
軽い方より長くなってしまいます。

しかし
これまでの改善策とは
全く異なる方法を
ご提案していますので
『自分で自分を治す力』
を信じて「漢方と養生」
を実行してみて下さい。
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