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火を通したものをいただく

火を通したものをいただく

生薬を組み合わせて漢方薬ができていますが
生薬を修治(蒸す・煮る・炒めるなど加工すること)すると
性質が変わって効果も違ってきます。


例えば滋陰に使用するジオウですが・・・

生地黄(しょうじおう)は、
日干しして乾燥させたものを言い
寒で、涼血滋陰の効果で用います。

熟地黄(じゅくじおう)は、生地黄に酒を加えて蒸し
日干しする過程をくりかえしたものを言い
微温で、補血滋陰の効果で用います。


また、食品でも使用する、ショウガですが・・・

生のひねしょうがは、生姜(しょうきょう)といって
微温で、解表・止嘔の効果が強いです。

乾燥したものは、乾姜(かんきょう)といって
大熱で、補陽・散寒の効果が強くなります。


このように干したり、蒸したり熱を加えると
「温」性に変わっていますが、
食品でも寒熱は熱を加えることで変化します。
(寒の影響が少なくなります)


特にこの時季、特に冷えやすい人・温める力の弱い人は
熱を加えたモノを食べる様にして養生して下さい。

冷蔵庫からすぐのモノや常温でも身体は冷えていますよ。