アトピー相談に来られた方は、
これまでに病院でアトピー治療をしてきて
ステロイドの塗り薬を使って
症状が出た時に抑えてきた方ばかりです。

そして、ステロイドが無くなったら受診して
使い方は自己判断になっているケースが多いです。


初めてアトピーの相談に来た方には
漢方薬を始めてもステロイドを
急に止めない様にお話しています。

そもそも皮膚に出た炎症を止めているのが
外用ステロイドであって、
炎症を皮膚に出そうとしている身体は
すぐには変わっていません。

漢方を始めたら徐々に減量しながら
養生を行い、ステロイドを塗らなくても
大丈夫な身体へ持っていきましょう。

漢方を始めたからと言って
一気にステロイドを止めると
リバウンド現象が出て
皮膚の状態は悪化します。

ひどい場合には、全身に赤味や黄色い汁が出たりして
気の消耗が激しく、疲れてしまって動くことが
できなくなったり、億劫になったりしてしまいます。

何を隠そう自分自身がステロイドを一気に止めて
リバウンドを経験し日常生活に支障をきたした
経験があります。

ステロイドは、漢方＆養生をしっかりと行っていくと
自然に減量して、塗らなくても良い皮膚になっていくので
そこまでは使用した方が日常生活の支障は出にくいです。

これまでのご自身の経験からステロイドには
頼りたくない気持ちは良く分かりますが
ステロイドを止めるにも段階があると
当店では考えております。



あと、漢方を始めてステロイドを段々
塗らなくても良くなった場合についてですが・・・・

皮膚の急激な悪化が起こった時ですが
漢方で対応しても効果が遅い場合には
悪い部分だけステロイドを使用することを
提案する場合もあります。

その判断は、日常生活に支障が出ないとか
患部が気になってやるべきことに集中できない
等を考慮します。

もちろん原因となる悪化要因をはっきりとさせて
養生はしてもらいます。

そしてダラダラとは使いません。

短期間の使用に限ります。

皮膚の炎症を続けておくと
後々の肌を強化する段階で回復に時間が必要もなります。


ステロイドの使用について、これまでの自己判断では
皮膚の状態がうまく行っていないならば
アドバイスをその都度仰いでいくことは
必要だと思います。