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手足の冷え
毎日寒い日が続きますが天気予報をみると
明日の予報では雪になりそうで
気温は2・3日さらに下がる予報です。
風に吹かれると余計に手足は冷えますね。
そんな手足の冷えですが、
慢性的に手足が冷たい場合について
中医学(漢方)的な病因を考えてみます。
大きく分けると3つあります。
======
①陽気不足
======
身体を温める力(陽)が弱い体質だと、外寒を受けやすく
内寒も生じやすいので、手足の冷えを強く感じます。
出やすい他の症状は、顔色が白い、むくみやすい、下痢しやすい
風邪を引きやすい、自汗(昼間に汗が出る)などになります。
補気・補陽・散寒の生薬を用いて治療します。
補気・・・人参・黄耆・白朮・大棗など
補陽・・・鹿茸・海狗腎・紫河車・菟糸子・附子・肉桂・乾姜・杜仲など
散寒・・・附子・肉桂・呉茱萸・丁子・乾姜など
漢方薬は、桂枝加朮附湯・至宝三鞭丸・参馬補腎丸
などがあります。
======
②血虚受寒
======
血の量が少なくなれば、血(けつ)の温陽機能が減退するので、
寒邪を受けやすくなります。
又そこから血瘀(血行が悪い状態)も生じやすくなります。
出やすい他の症状は、顔につやが無い、生理痛・生理不順になりやすい
貧血傾向などになります。
補血・温経散寒・化瘀の生薬を用いて治療します。
補血・・・当帰・白芍など
温経散寒・・・桂皮・呉茱萸・艾葉など
化瘀・・・紅花・当帰・川芎など
漢方薬は、温経湯・婦宝当帰膠+冠元顆粒・参茸補血丸
などを用います。
=======
③陽気鬱阻
=======
ストレスや情緒失調により、陽気の流れが悪くなり、
末端まで陽気が行かなくなった状態。
出やすい他の症状は、イライラする、胸や脇の辺りが張る
ゲップが出るなどになります。
陽気不足と比べて、冷えの程度は軽く、回復しやすくなります。
漢方薬は、四逆散・逍遥丸などを用います。
*********************************************
なお、いずれの場合も、天候や季節の変化、飲食などは
大きく影響しますので養生もしっかり行って下さい。
*********************************************
冷え性でも起こる原因は、人により異なりますし
体質により複数の理由から起こっています。
(例えば①は詳しく臓器別の弱りを考慮した方がさらに良いです)
また、身体に痰湿(余分な水分)があると寒邪と合わさって
寒湿になり冷えになりやすいといったケースもあります。
漢方薬はお選び下さいの際は、専門家に必ず相談の上
必要な養生のアドバイスももらって服用することを
おススメします。
明日の予報では雪になりそうで
気温は2・3日さらに下がる予報です。
風に吹かれると余計に手足は冷えますね。
そんな手足の冷えですが、
慢性的に手足が冷たい場合について
中医学(漢方)的な病因を考えてみます。
大きく分けると3つあります。
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①陽気不足
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身体を温める力(陽)が弱い体質だと、外寒を受けやすく
内寒も生じやすいので、手足の冷えを強く感じます。
出やすい他の症状は、顔色が白い、むくみやすい、下痢しやすい
風邪を引きやすい、自汗(昼間に汗が出る)などになります。
補気・補陽・散寒の生薬を用いて治療します。
補気・・・人参・黄耆・白朮・大棗など
補陽・・・鹿茸・海狗腎・紫河車・菟糸子・附子・肉桂・乾姜・杜仲など
散寒・・・附子・肉桂・呉茱萸・丁子・乾姜など
漢方薬は、桂枝加朮附湯・至宝三鞭丸・参馬補腎丸
などがあります。
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②血虚受寒
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血の量が少なくなれば、血(けつ)の温陽機能が減退するので、
寒邪を受けやすくなります。
又そこから血瘀(血行が悪い状態)も生じやすくなります。
出やすい他の症状は、顔につやが無い、生理痛・生理不順になりやすい
貧血傾向などになります。
補血・温経散寒・化瘀の生薬を用いて治療します。
補血・・・当帰・白芍など
温経散寒・・・桂皮・呉茱萸・艾葉など
化瘀・・・紅花・当帰・川芎など
漢方薬は、温経湯・婦宝当帰膠+冠元顆粒・参茸補血丸
などを用います。
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③陽気鬱阻
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ストレスや情緒失調により、陽気の流れが悪くなり、
末端まで陽気が行かなくなった状態。
出やすい他の症状は、イライラする、胸や脇の辺りが張る
ゲップが出るなどになります。
陽気不足と比べて、冷えの程度は軽く、回復しやすくなります。
漢方薬は、四逆散・逍遥丸などを用います。
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なお、いずれの場合も、天候や季節の変化、飲食などは
大きく影響しますので養生もしっかり行って下さい。
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冷え性でも起こる原因は、人により異なりますし
体質により複数の理由から起こっています。
(例えば①は詳しく臓器別の弱りを考慮した方がさらに良いです)
また、身体に痰湿(余分な水分)があると寒邪と合わさって
寒湿になり冷えになりやすいといったケースもあります。
漢方薬はお選び下さいの際は、専門家に必ず相談の上
必要な養生のアドバイスももらって服用することを
おススメします。