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めまい

めまい

和ひのき薬局では、めまいの相談も多いです。

先日も2年以上続くめまいに漢方薬を飲んで
翌日から出なくなったという治験例もありました。

当店に相談される前には、病院に受診しており
飲んでいた薬は、
アデホス
メチコバール
メリスロン(ベタヒスチンメシル酸塩)
セファドール(ジフェニドール塩酸塩)
安定剤
の中から2種類くらいを処方されている場合が多いですね。

飲んでも良くならない場合、
毎日点滴に通院している方も
多いです。


以前より、めまいの相談では
良い結果が出ていると自負していますが
めまいと言っても発症している原因により
漢方薬は当然ながら違います。

今回は、中医学(漢方)的に「めまい」の分類を
大まかにしたいと思います。


①肝陽上亢

怒りやストレスにより肝気鬱血から熱が生まれたり
元々陰の不足により肝陽を抑えられない時に起こります。

めまいの他には
頭痛・耳鳴り・イライラ・目の充血・不眠・多夢などの
が見られます。

処方としては、釣藤散・瀉火利湿顆粒・加味逍遥散
などを使用します。


②腎精不足

高齢、性生活の不摂生、慢性病により腎精が不足して起こります。

めまいの他に、足腰の弱り・物忘れ・精力減退・耳鳴りなどの
が見られます。

冷えタイプ・火照りタイプで違いますが
処方は、杞菊地黄丸、瀉火補腎丸、至宝三鞭丸、レオピンロイヤル
などを使用します。


③気血不足

気が不足すると脳を滋養できなくなりめまいが起こります。
血も不足すると更に悪化します。

心身の疲労・生理期・栄養不足・胃腸の弱り・睡眠不足
によって起こりやすくなります。

倦怠感・息切れ・動悸・不眠・食欲不振・疲れやすい
などが見られます。

処方は、心脾顆粒・婦宝当帰膠・参茸補血丸・キヨーレオピン
などを使用します。


④痰濁中阻

不要なゴミ(痰濁)が経絡の流れを阻害して
気血が脳に届きにくくなって起こります。

身体が重だるい・痰が多い・鼻詰まり
頭重感・嗜眠・舌苔がべったり・食欲不振
などが見られます。

処方は、半夏白朮天麻湯・苓桂朮甘湯・温胆湯・五苓散
などを使用します。



以上大きく4つに分類しましたが
発症した原因が複数に亘る場合もあります。

また、瘀血により気血の流れが滞りが生じて
めまいが起こる場合もあります。
(外傷や脳血管障害の場合・産後のめまいなど)

ちなみに瘀血によるめまいは、冠元顆粒を使います。



中医学では、めまいの起こった原因から改善しますので
漢方の専門家にしっかり弁証論治してもらって
服用して下さい。

回復までの期間は違いますが
めまいには漢方薬とっても良いと思います。