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水余りの状態とは?

水余りの状態とは?

鼻の症状で、「粘膜の腫れ」を改善するときに
身体の水分量が多いと、漢方薬で余分な水を出そうとしても
治りが悪いとか繰り返しやすいということも
起こります。

これは、身体から余分な水分が抜けにくい(内臓の弱り)場合と
身体に過剰な水分を入れ過ぎている(生活習慣)場合と
その両方の場合が考えられます。

しかし、そもそも鼻の症状が出ているというのは
他人と比べてとか関係なく
今の身体には余分な水分があるので
水分の摂り過ぎと考えてもらった方が良いと思っています。



では、身体に「湿(余分な水分)」が溜まったら
他にどんな症状が出るかというと・・・・

まずは、身体の重だるさです。

全身の場合では、
「無理すれば動けるが動くのが億劫」と感じて
朝や湿度の高い雨の日では悪くなります。

しっかり眠ったのに起床時に重だるさを感じて
起きてしばらく活動すると楽になるような場合です。

また、四肢が重だるく感じることもあり、
ひざが重い、足が重い、下半身のむくみもなりやすいです。

他には、頭重感や首・肩・腰が重くなることもあります。


また、食欲が無いとか悪心・嘔吐も起こることがあります。

うんちは、べっとりとして軟便になりやすく
排便に時間もかかりスッキリと出にくくなります。

便器にうんちがひっついて流れにくいことも起こります。


他の特徴としては、耳鼻科の症状で
鼻以外に、いつも痰がからんで咳払いをするとか、
朝起きた時にのどがおかしいとか、いびきがひどいとか、
めまいやフワフワ感も出る場合があります。


舌診では、舌苔が厚くベタベタして汚い感じになります。


という事で、中医学では色々と細かく質問しますが、
ココの挙げた症状が全て起こる起こるというよりも
2・3個あれば水分の摂り過ぎを疑っていきます。



仮に水分を多く摂っていない場合でも
「麺類が大好き」「果物大好き」「濃い味が好き」等で
水が身体に出来やすい場合もありますね。


つまり、ご本人の生活習慣が大きく関与しており
その改善を全く行わないと漢方薬の効き目も
変わってきます。


これらのことから、慢性の鼻の症状(鼻炎・副鼻腔炎)では、
体質の改善(五臓の「脾」の強化)の他に
生活の改善が、今の症状を治すだけでなく
再発防止にとっても重要なんですよ。