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漢方服用後の良くあること

漢方服用後の良くあること

皮膚病で漢方を開始する場合
もちろん漢方薬を購入いただきますが
同時に養生として食事や睡眠の改善を
お伝えしています。

そして、漢方を続けていくと
皮膚の改善は進みますが
突然悪化する事があります。


多くの場合、これまで良い皮膚の状態を
あまり感じていないことが多く
悪い状態の皮膚に慣れていて悪化要因を
分からない方が多いのです。

皮膚はいつも痒みや赤味があるので、
多少悪くなっても、その差を区別できないでいます。



この悪化の時に、
皮膚が悪化したことが分かる点が
実はとても大事です。

ここでどうして悪化したのかを
しっかりと特定するチャンスになります。



先日のこと、子供さんのアトピーの相談で
漢方を始められた方ですが、
飲みだして皮膚の改善が見られました。

そして、漢方を続けていて
ある時に、祖父母の所に一日預けることになりました。

祖父母は、かわいいお孫さんのために
遊びに行ったりしたそうですが
家に帰ってきたら、アトピーが悪化してしまいました。

預けた間に何を食べさせたのか確認すると
お菓子やソフトクリームなど食べさせたそうです。

漢方を始めてからはこれらを含めて
甘いものをしばらく控えており
原因が特定できました。

甘いものは皮膚に良くないと理解されました。

こういう急な悪化は、再び食事に注意すると
以前よりも早く良くなります。



こうやって一つ一つ何が悪化させやすいか
分かっていく事がポイントになります。

そして、漢方を続けていくと
(特にバリア力向上の段階になると)
悪化要因の飲食も食べても悪化しない時が
やってきます。


皮膚に症状が出ているからと
塗り薬で皮膚の症状を抑える事は
決して治しておりません。


皮膚に出た原因から改善していくことこそ
本当の治していくことになります。

悪化要因をできるだけ避けるように養生し
内臓の強化を行って、皮膚に症状が出ない
身体作りを根気よく行いましょう。


すなわち、悪いことを避けて、良いことを行うことで
細胞は入れ替わっているので体質は変わります。


こじらせた大人のアトピーは、特に時間はかかりますが
それに比べて子供のアトピーの場合は、
きれいな肌になるのは早くて
ステロイドを塗らなくなり保湿も早く減っていきやすいですね。