昨日来店された20代大学生（男性）で
当店に9か月継続してくれている方のケースです。

随分と自分の身体の事を把握できる様になり
漢方を飲んで体質強化しながら
アトピー悪化のパターンを学習経験して
良い状態を継続的に保てるようになってきています。

言い換えると、季節毎で自分の皮膚はどうなるか？
何を食べると悪化するか？試験中どうしたら悪化しないか？
等々多くの悪化した場合を研究して
次からどうしていくと良いのか学んでくれています。


当店に来る前には、飲み会に行くと必ず悪化して
（アルコール・揚げ物・睡眠不足により悪化）
翌日には汁が噴き出て動けない状態になっていたので
久しく飲み会は断っていました。

当初は、外食もアウトでした。

漢方を飲みだしてだんだんと皮膚が良くなっていき
体力もかなり向上してきて
半年位経過した時にサークルの打ち上げで飲み会に行っても
翌日何もない状態に近い状態まで強くなっていきました。

事前に飲み会の日時が分かっているので
それまでには、かなり自制して生活養生して
どうしたら悪化しにくいか研究できていました。


昨日予約で来店された時には、
ほぼほぼ皮膚の状態は先回来店時と変わりなかったのですが、
近況を聞いてみると驚くべことが分かりました。

長い春休み期間中のある日（＝昨日の予約日の少し前）
週に3回も飲み会（1回は朝帰りとのこと）に行った
という事実を知りました。

もうびっくりでした。

もしも来店される9か月前だったら
おそらく真っ赤で汁が止まらずに
気の消耗が激しくてぐったりしていただろう
と想像できます。

本人も重々分かっていて、参加の前には
養生をしっかり行って、飲み会前には気を高める漢方を
そして、飲み会後は、清熱解毒利湿（去邪）の漢方を
自己判断で増量して悪化しない様に対応していました。

今後の事を考えると、こうしたら悪化しにくくなる
という手段を自分で考えて実行して
アトピー爆発を見事に防げた点に価値があり、
僕はその点をもの凄く褒めました。

皮膚の症状が上下しながらも
漢方を続けて和ひのきへ通ってくれて、
大切なことをしっかり掴んでくれていました。


今後も夜の食事が遅くなったり
睡眠が短くなってしまったり
付き合いで良くない飲食をする時は
必ずあります。

そんな時に、どうしたらアトピーが爆発（悪化）しないか
やるべき養生が分かっていたり、その中の一つで漢方を使って
どうしたら早く回復するのか自分で飲み方が分かる点に
意味があります。


相談に来る長年アトピーで困っている方のほとんどは、
どんな時に自分が悪化していているかよく分かっていません。


つまり


普段の皮膚がまだ悪くない時にどう過ごすと良いのか？
そして、悪くなった時にはどう対応すると良いのか？
この点に対しての知恵が全く身に付いていません。


僕も長年アトピーで悩みましたが、
ここが分かる様になって
症状が安定して改善しています。

現在全くアトピーが出ないかというとそうではなく
軽い状態で自己治癒・自己回復させることができるのです。


今回の週3で飲み会に行くと言うのは、
決して褒められたものではありません。

しかし、必ずアトピーが悪化すると分かっている場合に
アトピー爆発（大火事）させずに
小火（ボヤ）で食い止められる知恵を
身に付けている点こそ意味があることです。


通常、アトピーはじめ皮膚病の改善というのは
悪い状態（赤味・ただれ・かゆみ等）が
きれいになった時のことを言うと思います。

しかし、今回の様に、漢方で身体を強化しながら、
こういう知恵・対応力が身に付いていくことも
僕はアトピーの改善だと考えています。






尚、これから学校が始まるので、
飲食は厳重に注意して早く寝る事を
しばらくは守る約束をして
次回の予約をお願いしました。